「原発事故克服研究所」を立ち上げよう

復興の後に五輪を迎える、この順番だよ

五輪に浮かれている場合ではないよ。まだ、4号炉の燃料プール及び1〜3号炉の泥と化した核燃料の集積で、いつ大爆発(再臨界)があるか解らない状況は続いているのだ。この後の爆発が起きないように、そして、未知の膨大な問題解決が待ち構えている。それらにどう対処していけばよいのかを真剣に研究・解決していかねばならない。東電や旧原子力ムラからの情報は信用できない。また殆どの情報は隠蔽されていると思われる。このような悪弊から解き放たれて「国民目線で原発事故からどう立ち直るか」を考えないといけない。
そのためには、「半官半民の原発事故克服研究所:仮称(所長は原子力ムラに属さない原子力の専門家を民間から選ぶ)」を作り、「再臨界の起きないように・燃料棒や核燃料の汚泥等放射性物質をどのように扱い処理していくか・除染等の環境放射能対策・住民の健康配慮・廃炉への研究・国際勧告を無視するまでに安全神話が作られてきた歴史の検証など」の広域の研究を国民に明らかにしつつ先進的に進める必要がある。

汚染水問題は、始まりの象徴。今後50年と莫大なお金が掛かる原発事故収束処理のために、科学・技術に基づく公明性のある原発事故克服研究所(仮称)を新規に設ける必要があると私は思っている。

原子力安全規制委員会は、原発の再稼働の審査に掛かりっきりになる。事故を克服していくには、原発の現状を正しく把握し、どう対処するかを科学的基盤の上で研究・議論していく研究所が、今や不可欠であり、原発事故で世界に迷惑を掛けてきた日本の国家的貢献であると思われる。

投稿日 2013.9.18

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