ご縁があれば、合格できるよ 次々落ちても悲観するな。ご縁なのよ

2011.6.10

今年も始まったね、黒いスーツの若者軍団の行列が。就活大変だろうが、頑張って。我が娘も就活中です。

それで、2回目の話としては、“頑張っても、頑張っても、合格もらえない”と多くの人達が内心嘆いていると思われるので、気持ちを慰めるのと同時に、現在の事態に、気持ちをどう合わせていくかについて考えてみたいと思います。

就職は、結婚と同じで、人生の一大事であると共に、「相手は1社または一人でよい」ということが不思議なのであります。そのことを一回目に書きました。それでですが、

皆さんも聞かれたことがあるでしょう。結婚の場合、世間一般「それは、縁のものや」と言います。若い皆さんには、「縁」というものに馴染みがないかも知れませんが、これから始終聞く言葉になるでしょうから。念のために、手元にある国語辞典で「縁」を引いてその意味を書いておきましょう。

 「縁」:①たよる。ちなむ◇縁由②人の続き合い◇縁故・縁者③へり。ふち④えんがわ
と出ています。皆さんも辞書を引いてみてください。ついでに「袖触れ合うも他生の縁」という諺も調べてみてください。この種の諺のようなものが、就職試験の筆記テストに出やすいものなのではないでしようかね。

考えるに付けても縁とは不思議なものですね。就職は、やっぱり縁なのですよ。
会社側は会社側で「ウチの会社と、誰とが縁があるのか」と、会社側も考えるからではないでしょうかね。

結婚相手とは、「赤い糸で結ばれている」とよく言うでしょう。今日は知らない人なのに、明日になったら「とたんに、恋人」に成っているかも知れないのです。私はもうイイ年ですが、自分の結婚を考えてみても、この赤い糸論が半分以上、ホンマ(本当)の感じがしますね。「何で、この人が私の結婚相手やねん」。ホンマ、理屈やないんです。一目惚れの恋愛結婚も見合い結婚も色々あるわけですが、「ある時、不意に人が現れてくるのです」。長く付き合っている人達でも同じですよ。不意に現れてくる瞬間は同じですね。その後、長く付き合っているだけのことです。

就活の話をしてるのか、結婚の話をしてるのか、解らんようになりそうですが、「その位、結婚と就職は、似た要素がある」ということです。

街を歩いていて、ただすれ違っていく人は、無数にいます。毎日毎日、知らない人を考えたら、無数の人とすれ違っています。お互いに知らない人同士として。

似てるでしょう。「縁がないと」ただすれ違うだけで終わるのです。
「縁が出来ると、知らない人が恋人に変わる」のです。
2回目の話これでもういいですか。これだけではアッサリしすぎですかね。ではもう少し。

「たくさん落とされる(不合格な)のは、ある点仕方がないのですよ」。それは、縁が出来なかったのです。ただただ、見知らぬ人として通り過ぎた人(会社)だったのです。通行人に一々「あの人私に気があるやろか、無いやろか」と窺いながら歩いている人は少ないでしょう。ただ、「会社訪問」というタイトル付けると“アナタの方は、ジロジロ相手の会社を見ていますが、会社の方は「何か感じる人だけ」見てるのです。何か感じたら、縁が出来るのです”。たくさんの学生が、会社訪問してきても、会社は邪険(ジャケン)にしませんよ、でも多くの学生達は、会社にとって「単に通行人」なのです。厳しいけれどもね。

やっぱり結婚相手を捜すのと事情がよく似ていますよ。不思議なくらいビッタリですね。二十歳過ぎの男の子にとっては、結婚はまだまだ遠くのもので現実感がないかも知れませんが、女の子にとっては、そこそこ興味も出て来る年齢だし、話がスンナリ解って貰えるのではないかな。

だから、「内定がなかなか貰えなくても、あまりクヨクヨしてはダメよ」。通行人として通り過ぎてしまっただけだからね。「縁があったら、内定貰えるわけなの」。だから、ハンケチ落として拾ってくれる人が居るように、後からカカトを踏まれて痛くて踏んだ人に文句言ったこともあったように、「ただ知らない人同士で通り過ぎないようにする以外、縁が出来ないのですよ」。そのご縁作りが大事なのです。それが、エントリーシートでもあり、自己PRの中味になるわけでしょう。

たくさん会社を受けに行くようにと言う指導は、就活指導としては間違いです。その話は忘れなさい。それよりも、「ご縁の有りそうな会社に、思い入れたエントリーシートを書いて、自己PRも多面的に出来るように準備して、且つ、自分を売り込むと言うよりは“会社とご縁を作る面接をしてきなさい」その方が大事なのです。

投稿日 2011.6.10

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